秦野南地区・語り部運動資料
上方町の天王様
上方町長寿会 飯田常吉
昔のことである。明星部落道路端の畑(大岳院北側)に血の雨が降ったとのことである。
その跡を埋めて祠を建てて祀り、祠を天王様と称して、現在も残されている。(現在区画整理で移動
予定)
天王様は、畳や・伊豆・大上・中下・大下・車・梅さんの七軒で、夏病をしないようにと、毎年八月の
一ヶ月間、当番を決めて灯明を上げていたが、今から五十年前頃(大東亜戦争前)からは途絶えている。
言い伝えによると、血の雨でなく、火の雨だという説もあるそうである。
むじな騒ぎ
新田町長寿会 綾部朋吉
柿の実が熟すと、むじなが木の上で「オホイー・オホイー」と啼くのを、人間をからかいに来たと、人間
は大騒ぎとなる。
昔からむじなが人に声をかけるから返事をしても後は何にも言わない。